
みなさんはどのような方法で貯金をしていますか?
最近の流行は先取り貯金ですね。
給料が入ったらまずは貯金し、残ったお金で生活する。
たしかにこれでもお金は貯まるかもしれませんが、そのせいで生活満足度が下がってしまっては苦しいですよね。
どんなに計画を立てても続けられなければ意味がありません。
また、平均寿命の延長、老後2000万円問題、年金受給の後ろ倒しなど老後に備えてしっかりとした蓄えが必要な時代です。
一方でそれぞれの年代別貯蓄額の中央値は以下のようになっています。
年代 | 貯蓄の中央値 |
---|---|
20代 | 70万円 |
30代 | 240万円 |
40代 | 365万円 |
50代 | 600万円 |
60代 | 650万円 |
定年間近の60代の貯蓄の中央値は650万円。
ふつうに貯めているだけでは老後に必要なお金は足りなさそうです。
もちろん生活スタイルや働き方によって老後に必要なお金は変わります。
それでも若いうちからコツコツ貯める習慣をつけておくことは大事なことです。
今回は無駄遣いを減らして老後にしっかり備えるための貯金のコツを3つご紹介します。
先取り貯金に加えて今回ご紹介するコツを抑えていただければ、無理なく貯金を続けられるようになります。
ぜひ最後までご覧ください。
支出を把握する

まずは家計簿をつけましょう。
家計簿をつけることで毎月なににいくら使っているのかが見えてきます。
長く続けるのが難しい人も1ヶ月だけでいいのでつけてみてください。
このときのポイントは普段どおりに生活することです。
無理な節約をしてしまうと後述する予算を立てるときにカツカツの計画になってしまい、貯金が続かない原因になります。
支出を「消費・浪費・投資」に分けて考える

つぎに支出を「消費・浪費・投資」に分類します。
消費とは生きていく上で必要なものを買うことです。
浪費とは満足感など心を満たすために買うことです。
投資とは金銭的なリターンが望めるものにお金を使うことです。
わたしは「消費・浪費・投資」を上に書いたように定義しています。
また、ひとつの買い物でも消費と浪費が混ざっていたり、浪費と投資が混ざっていたりします。
すこし例をあげてみます。
まず洗濯機は生活に必要なものなので消費に当てはまります。
しかし、わざわざドラム式でなくても良いので安価な縦型タイプで同等のサイズのものが8万円であったとすると、消費は8万円です。
また、温水洗浄や風アイロンなどの便利機能がついていた場合はその機能がついていない下位モデル(15万円)との差額(5万円)が浪費になります。
乾燥機能がついていることで洗濯物を干す時間がなくなり、それを副業などに当てるのであれば、投資になります。
8万円(消費)+5万円(浪費)+7万円=20万円
となります。
つぎはもっと身近な例を見てみます。
鶏もも肉は食料なので消費です。
米国産で安価なもの(80円/100g)がありますが、健康面が心配なため国産にします。
健康面を考えてのことなので投資とします。
国産でも100円/100gのものもあるので差額の50円/100gは浪費になります。
80円(消費)+50円(浪費)+20円(投資)=150円
となります。
どうでしょうか。
「消費・浪費・投資」に分けて考えることがどういうことかイメージできたと思います。
しかし、普段の食料品の買い物でいちいち計算するのはめんどうですよね。
わたしも鶏もも肉の「消費・浪費・投資」の内訳を毎回考えているわけではありません。
わたしの場合はそのお店の他の商品と見比べて最安値を消費、欲しい商品との差額を浪費としています。
消費なのか浪費なのかを意識するだけで財布の紐はしっかり締まります。
一方で、大きなお金が動くときは3つの内訳をしっかり決めることをおすすめします。
予算を立てる

最後に予算を立てましょう。
毎月「消費・浪費・投資」のそれぞれにいくら使うのか予算を立てましょう。
このときに最初につけた家計簿が役に立ちます。
家計簿をもとにまずは必要最低限の生活ができるように消費の予算を決めましょう。
つぎに浪費の予算です。
浪費はしようと思えばいくらでも出来てしまいます。
自分がやっていて本当に満足できるものがなにか良く考えてみましょう。
例えば、ご飯が好きなら1食のメニュー数はケチらない。1週間に1回だけ外食で好きなものを食べる。など、浪費する場所を選びましょう。
満足度の低いものにお金をかけると、ご飯は食べれたら何でもいいから牛丼。ゲームが好きだけどお金がない。といった状況になってしまいます。
最後に投資の予算です。
投資の顔をした浪費に使ってしまわないように注意しましょう。
先取り貯金で余った額−消費−浪費=投資の予算です。
まとめ
いかがでしたか?
最後に今回ご紹介したコツ3つをおさらいしておきましょう。
- 支出を把握する
- 支出を「消費・浪費・投資」に分けて考える
- 予算を立てる
先取り貯金に加えて今回ご紹介したコツを抑えていただければ、生活の満足度を下げることなく貯金をすることが出来ます。
老後の不安が多い時代ですが、しっかり準備しておきましょう。